一難去って、また一難。
ぶっちゃけありえない。1月に突然の身内の不幸、さらに2月は体調不良でほぼ1ヶ月仕事を休み、3月には半年以上かけて準備してきた友人の大事な結婚式が予定されていた。全ての予定がズレ込み、一難どころか三難くらいと常に戦う年明けとなった。
気合いの受診
上記の通り、2月に入ってから伝染性単核球症などという謎の病気にかかり、高熱が続いていた。そんな中、精密検査からようやく2ヶ月ぶりの診察日が到来。診療当日にいきなり予約を延期するのは印象も良くないよな…と考えると、あまりにも憂鬱。
今回の診察はおそらく先生と具体的な診療計画の話をするだけで、本格的な治療は次回以降だと思われる。クリニック入口の検温器だって作動してなかったはずだ。結局38℃超えのボンボン発熱している中(しかも豪雪の日だった)、死ぬほど厚着して矯正歯科に向かったのであった。
治療計画の説明
カウンセリング室に入ると、手元に治療計画書が滑り込んできた。目の前のモニタにも同じ内容のパワーポイントが映し出されており、そこには大きく書かれた診断結果が。
『骨格的問題および強度の叢生を伴う著しい歯槽性上顎前突症』
今まで『出っ歯』や『ガタガタ』としか認識していなかった歯並びだが、こうやって診断名がつくと途端に絶望的なもののように思えてきた。やっぱり『強度』で『著しい』のか…と落ち込んでいると、変わらずお仕事スマイルの先生が「必ず良くなりますよ」などと言いながら治療計画の説明をしてくれた。
▫️現在の症状
・長年の口呼吸等に伴う下顎骨の劣成長と上顎骨の前突
・上顎前歯の著しい前傾と下顎前歯の内傾
・歯の大きさと歯列弓の不調和による強度の叢生
▫️歯列矯正 治療計画
・治療期間は約2年6ヶ月、その後の保定期間が最低2年
・上顎両側第一小臼歯および下顎両側第二小臼歯の4本抜去
・歯列表側にワイヤー、上顎裏側に奥歯固定装置、エラスティックゴムの各種装着
・親知らずは矯正治療後に抜歯
・顎顔面は発育成長は終了しているため骨格の改善は不可
前回の精密検査時に歯型をとられており、石膏模型もこの日に完成していた。そのあまりの不正咬合さに、「自分は今までどうやって食事してたんだろう」と不思議にさえ思えてきた。(型取りは苦痛で、ピンク色のひんやりした高密度ニチャニチャを口内に押し付けられたまま、数分間鼻呼吸で耐えた。もし鼻詰まりだったら死んでいた)
突きつけられる現実
治療計画書の説明をもって、本日の診察は終了。3月の晴れの場にはまだ綺麗な口元で出席したかったことや連日の体調不良もあったので、身内の不幸を理由に結局次回以降の診察をリスケすることにした。
1ヶ月後の次回診察日に署名済み同意書を持参、かつ治療費の支払い(85万くらい。抜歯代や毎回の診療費は別途)もあるとのこと。帰宅後、治療計画書の悲惨な内容と貯金額を見つめては、紛れもない現実に肩を落とすのであった。