あらばるの矯正日記

歯列矯正のこととか

最初の選択

いちばん大事で、いちばん面倒。

それは、医者探し。腕の良さはもちろんのこと、先生の人柄、スタッフの雰囲気、混み具合、通いやすさ、値段、エトセトラ、エトセトラ…。通う病院を決める要因を考え始めたらキリが無いし、全てが揃った医者は架空上の生き物だと思う。

 

紹介という切り札

少し注意して街を歩くとおのずと分かるが、とにかく歯医者は数が多い。多すぎて選べない。かと言ってネットの口コミを頼りに探しても、そんなものはまずアテにならない。自分では悪くないと思って長年通っている病院が、口コミでボコボコにされていることも少なくないし、要は相性の問題だろう。

そこで、家族ぐるみで10年通ってようやく築いた信頼を武器に、日頃通っている一般歯科の先生に治療の合間を狙って聞いてみることにした。

「一生懸命に磨いても虫歯ができ続けるのに疲れちゃって…おすすめの矯正歯科ってありますか?」

そうして返ってきた答えは、2軒の矯正歯科のパンフレットと「私も大人になってから矯正をしました。頑張ってくださいね」という受付の女性の笑顔だった。世の中に数多ある矯正歯科の中で、いきなり選択肢が2つに絞られたのはありがたい。

 

どっちにする?

2軒は同門の矯正医らしく、どちらに行っても仕上がりは同じとのこと。人柄的には、片方は優しい感じでもう片方はきっちりした感じ。場所も少し離れていたので、通いやすさと人柄で判断、というところであった。

実際は職場からの通勤の関係上、ほぼ後者の『きっちりした』人柄の矯正歯科の一択だった。歯医者は計画診療であり、予定を守るという点において医者と患者の双方がきっちりするのは当然と言えば当然。あとは『キツい』先生でなければ良いなあと思いつつ、初回カウンセリングの予約をするべく電話をかけた。

 

最初の選択

診察時間の10分前には受付を済ませ、予約をすっぽかすこともなく、言われたことを守り、殊勝な態度で通い続ける。こうやって築いた歯医者との10年モノの信頼(と勝手に思っている)をここで使い、最初の取捨選択を大幅にショートカットすることに成功した。多分これが一番早いと思います。

長い旅のはじまり

歯列矯正、はじめました。

アラサーにも終わりの気配が漂ってきた28歳にして、ついに歯列矯正を始めることにした。人生にそう何度もあることではないと思ったので(そうであってほしい)、日記をつけてみることにする。

 

そもそもの問題と治療歴

▫️抱えている問題

 ・幼少期に親指吸いの癖が治らず上顎突出

 ・鼻炎持ちの口呼吸がちで下顎劣成長

 ・中高6年間クラリネット吹いて出っ歯加速

 ・大きめの親知らずが4本、横向きに埋没

いわゆる役満というやつである。ちなみに、なかなか指吸いをやめない幼少期の私曰く、『自分の親指はラムネの味がする』と周囲に言い張っていたらしい。確かにラムネは今でも好き。

 

▫️過去の治療歴

 ・自分ではめてネジを回すタイプの矯正

中学受験の塾通いを始める少し前まで、自分で着脱できるネジ回しタイプの歯列矯正(歯にはめるやつ)に、1年半ほど取り組んだ。途中で矯正歯科を変えたりしたが、最終的に挫折。自分で着脱できるタイプの矯正を続けられるほど、当時は意志が強くなかったのだろう。以降、自分の中で歯列矯正黒歴史と化し、普通の一般歯科に何となく通うのみであった。

 

矯正に踏み切ったきっかけ

▫️猛烈に虫歯ができやすい

家の近くに家族単位で10年近くお世話になっている一般歯科がある。半年に一度くらいで定期検診に行くようにしているのだが、その度に虫歯が3箇所以上見つかる。頑張ってよく磨いていることは先生も認めてくれる一方、歯並びが悪いのでどうしても磨きづらい部分が多く、虫歯になりやすいとのこと。

 

▫️顎関節にときおり不安が走る

噛み合わせの悪さから顎関節症一歩手前まで来ており、食事中に顎が戻らなくなりそうな時があってヒヤヒヤしている。特にりんご。少し大きめの欠片を噛もうとして、顎関節にヤバめの痛みが走った時の恐怖はたまったものではない。顎が外れることだけは絶対に避けたい。

 

▫️生活がようやく落ち着いた

初めての転職をしてから約1年、新しい職場や仕事内容にもようやく慣れてきた。休みの取り方や退勤時間もある程度予想がつくようになってきたし、前職からの貯金も少しある。もうそろそろ、矯正始めてみても良いかな?という気持ちになってきた。

 

長い旅のはじまり

要は30代を目前にして、まだ元気があるうちにやることやっちまおう!まだギリギリどうにかなるっしょ!という焦りから、長年の問題に終止符を打つべく、長い旅(何年かかるんだろうね)に出ることとした。